手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」導入にあたって

2014年9月10日(水曜日) お知らせ(その他) 

 市立宇和島病院では、「地域で完結する医療」、「進化し続ける病院」を目指し
2014年5月から愛媛県内では3例目となる手術支援ロボット「da vinci(ダヴィンチ)」を導入いたしました。

ダヴィンチ写真1

ダヴィンチとは

「ダヴィンチ」は米国製の手術支援ロボットで、主な特徴は3つに分かれます。

 dV-S

1.手術に際し、腹部に4~5箇所穴を空けるだけで開腹の必要はありません。
よって手術による出血は少なく、感染症のリスクも低い低侵襲の手術が可能となり、
術後の患者さまが早期に復帰できます。

 

2.手術は3D映像のモニターを見ながら行います。ズーム機能や手ぶれ防止機能などにより、
術者の細かな動きに応じた精細な手術が可能となります。
また、人の手では不可能であった動きでも、可動域の広いロボットが行うことにより、
これまで困難であった領域の手術も行えます。

 

3.医師はサージョンコンソールと呼ばれる操作機に座り、患者さんに触れずに遠隔操作によって手術を行います。
患者さまに触れることがないため、術着なしでの手術が可能です。
また座った状態での手術が可能になるため、肉体的な負担も軽減できます。

ダヴィンチの写真1

 

 

■手術費用について

2014年9月現在、「ダヴィンチ」での手術については前立腺がんのみ保険適用となっておりますので、
前立腺がん全摘手術について、医療費の負担は従来の手術と大きくは変わりません。

 

入院期間を10日間と仮定した場合、

 

健康保険による自己負担額が
70歳未満の方で500、000円程度
70歳以上の方で45,000円程度(所得により異なります。)
高額療養費制度を利用した場合
70歳未満の方で80、000円程度
70歳以上の方で45,000円程度(所得により異なります。)となります。

※あくまで目安の金額です。

 

「ダヴィンチ」での手術を希望される場合、当院泌尿器科の主治医にご相談下さい。