専攻医・修了生からのメッセージ

竹本 大二郎(2021年度研修開始~)

市立宇和島病院の外科専攻医プログラムを選んだ理由は、症例数の多さと指導環境の良さです。

当科の特徴としては各分野の外科医が一つの外科全体としてまとまっているところです。そのため、経験できる症例自体も多岐にわたっており虫垂炎、ヘルニア、痔核の手術から、各臓器(消化管、肝胆膵、呼吸器、乳腺)悪性腫瘍の手術、心臓血管の手術、消化管穿孔・腸間膜損傷などの緊急手術など、指導体制が十分整ったうえで手術を経験することができます。加えて手術件数は例年950件前後と多く、僕たちのような若手医師にも執刀する機会はかなり多いです。年間症例数のうち専攻医一人が120件前後は主治医として担当し、執刀しており症例数は申し分ありません。加えて上述の通り各分野の指導医がいることもあり、困ったときに質問、相談ができるため、専攻医として学んでいく上ではこの上ない環境だと思っています。

市立宇和島病院としての特徴は当科内だけでなく、他の診療科との連携も円滑なところです。各科の垣根は低く、他の病院と比べてもかなり相談しやすいように思います。 初期研修医時代に3か月ほど市立宇和島病院で研修させていただきましたが、スタッフの方々の人柄の良さもこの病院の魅力だと感じました。

プログラム自体は外科としてやっていくには十分すぎる内容になっていると思います。僕自身今後はさらに忙しくなっていくと思っていますが、その分外科医としての経験や達成感、充実感が得られると思っています。外科医を目指す方には一度当科に足を運んでいただけると幸いです。当科のスタッフ一同心待ちにしております。

竹中 僚一(2019年度研修開始~2021年度研修修了)

外科医を志すにあたり、私は第一にとっさの時に手が動かせる外科医になりたいと考え、外科専攻医プログラムを市立宇和島病院で行うと決めました。

当科では年間950件前後の手術件数があり、手術の内容もレパートリーに富んでおり、虫垂炎、ヘルニア、痔核の手術から、各臓器(消化管、肝胆膵、呼吸器、乳腺)悪性腫瘍の手術、心臓血管の手術、消化管穿孔・腸間膜損傷などの緊急手術等々、外科医にとって手始めに行う手術から高難度手術まで各分野の多種多様な手術が行われています。当科は各分野に指導医が揃っておりますが、専門の診療科毎に分かれることなく外科全体として動いており、毎日様々な分野の手術を経験でき、その症例ごとに十分な指導が受けられる体制にもあります。

その中でも特に当科の魅力は年間症例数のうち専攻医一人が120件前後は主治医として担当し、執刀する方式となっているところです。かくいう私も月に10件以上は執刀しており、ヘモ・ヘルニア・アッペの手術から悪性腫瘍の手術や消化管穿孔などの緊急手術をこの半年で90例ほど経験しております。各症例に対しても指導医からのフィードバックを得ることが出来、自身のスキルアップを行えていると実感しています。また、指導医の先生方への質問や相談を行いやすい雰囲気であり、症例で困ることがあればすぐに指導いただける環境にあります。そのため当科の雰囲気は非常にフレンドリーなものであると感じております。加えて他の診療科との垣根が非常に低く、診療科を横断して診療する必要のある症例などもスムーズに診療が行えております。

非常にやりがいのあるプログラムであり、修練を積むにはもってこいのプログラムではありますが、症例数もたくさんあるだけに、大変と感じる時期もあります。しかし、外科医としての基礎を築くにはとても充実した時間を過ごしていると私自身は強く感じております。外科医を志す方は是非とも一度当科に足を運んでいただけますと幸いです。当科のスタッフと共に外科医として当院で診療を行ってみませんか。お待ちしております。

小倉 史也(2018年度研修開始~2020年度研修修了)

私は市立宇和島病院外科専攻医研修プログラムの1期生として2018年4月から2021年3月までの3年間外科の研修を行いました。2018年4月から2020年9月までの2年半は市立宇和島病院外科で、2020年10月から2021年3月までの半年間は愛媛大学医学部附属病院心臓血管外科と西予市民病院外科で3か月ずつ過ごしました。当プログラムの魅力としては以下の3点が挙げられます。

① 豊富な症例数:市立宇和島病院では外科全体で年間900件程度(ここ数年はCOVID-19の影響で減少していますが)の手術症例があり外科専門医を取得するために必要な症例は十分に経験することができます。私は3年間で執刀症例407例、助手症例349例を経験することができました。しかも主治医として初期対応・診断~手術の執刀~術後管理~外来フォローまで一貫して経験する機会が多く、座学だけでは会得しづらい知識や技術を身に着けることができます。また手術の修練だけでなく化学療法や緩和ケアにも携わることで多様な経験を積むことができます。

② 相談しやすい環境:私自身、研修を始めた当初は主治医として診療することに少し不安もありました。しかし当院には上級医へ相談しやすい雰囲気があるため、何か困ったことがあってもその都度それぞれの領域の専門医から適切なサポートを受けることができ安心して研修を続けることができました。

③ 複数の病院での研修:当プログラムでは愛媛大学医学部附属病院と西予市民病院で研修することができます。私は呼吸器外科を志望していましたので心臓血管外科での研修は大変勉強になりましたし、西予市民病院では3か月という短い期間ながらも消化管穿孔・絞扼性イレウス・胃癌・大腸癌・気胸など多様な症例を経験することができました。

 私は当プログラム修了後の2021年4月に愛媛大学心臓血管・呼吸器外科へ入局し、呼吸器外科の修練を行っています。
外科に少しでも興味のある皆様、ぜひ一度見学にお越しください。当科スタッフ一同心よりお待ちしております。

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