地域がん診療連携拠点病院

はじめに

市立宇和島病院と宇和島市の航空写真

がんは日本において1981年より死因の第一位であり、現在では年間30万人以上の人が亡くなっています。また、生涯のうちにがんにかかる可能性は、男性の2人に1人、女性3人に1人と推測されています。

わが国のがん対策は、これまでの取り組みにより進展し、成果を収めてきましたが、今なお、がんが国民の生命および健康にとって重大な問題となっている現状を踏まえ、「がん対策基本法」が2007年から施行され、その法律に基づきがん対策推進基本計画が策定されました。その基本計画に基づきがん対策が進められてきましたが、策定から5年が経過し、新たな課題も明らかになっていることから、見直しを行い、新たに2012年から2016年までの5年間を対象として、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、がん対策の推進に関する基本的な方向を明らかにするものとして、新たな基本計画が策定されています。それは、「がん患者をふくむ国民が、がんを知り、がんと向き合い、がんにまけることのない社会」を目指すというものです。

当院では、以前より手術をはじめ化学療法、放射線療法を行い、当院で完結できる医療体制を整えてきました。当院は2008年2月より地域がん診療連携拠点病院として認定を受けており、愛媛県内においては、他に6病院ががん診療連携拠点病院として認定されています。

がん拠点病院としての責務は多岐にわたりますが、専門的ながん医療の提供、地域におけるがん診療連携協力、がん患者様に対する相談支援および情報提供など、今後とも地域がん診療連携拠点病院としての役割を担いながら、地域住民の皆さんに質の高いがん医療が提供できるよう努力してまいります。