緩和ケア

緩和ケアとは

緩和ケアとは、病気によって引き起こされるつらい身体症状の緩和だけでなく、気持ちのつらさや社会的な問題(例えば:治療費、就労・就学、介護・家庭環境の問題)などに対して、早期に対応して苦痛を予防し、やわらげるケアのことをいいます。自分らしい生活を提供できることを目的としています。

緩和ケアはいつでも受けられます

緩和ケアは、病気が進行してから始まるものではありません。病気と診断されたそのときから始まるケアです。緩和ケアを受けながら並行して治療を受けることで、治療のつらさもやわらげることができます。また、患者様だけではなく、患者様を支える家族や友人も緩和ケアを受けることができます。

疼痛緩和の治療について

難治性疼痛に対して、緩和的放射線治療や神経ブロック等の治療が行えるよう、専門の診療科と連携しております。当院での対応が難しい場合は、適切な外部医療機関へご紹介させていただきます。

難治性疼痛に対する治療実績(令和4年度)
緩和的放射線治療 60件
神経ブロック 1件

(症例)

緩和ケアチームとは

緩和ケアチームは、痛みや気分の落ち込みなどをやわらげるための専門のチームです。患者様が「からだ」と「こころ」の調和を保ちながら、その人らしく生活ができるよう、また治療にのぞめるようにさまざまな視点からサポートします。患者様だけでなく、ご家族の不安や悩みなどもサポートします。

緩和ケアチームメンバー

  • 身体症状の緩和を担当する医師
  • 精神症状の緩和を担当する医師
  • 緩和ケアを担当する看護師
  • お薬の使い方を説明する薬剤師
  • 適切な食事を一緒に考える管理栄養士
  • 目標の共有とサポートをする理学療法士
  • 心のケアを担当する臨床心理士
  • 生活のつらさや経済的な問題について相談を受けるソーシャルワーカー

※多職種メンバーで、「からだ」「こころ」「生活」などのさまざまな視点からサポートをします。

市立宇和島病院では、入院中・外来の患者様に対して、主治医や担当看護師だけでなく「緩和ケア」を行う医療チームとして「緩和ケアチーム」が活動しています。また、退院された後も必要に応じてそのケアを継続できます。

緩和ケア外来のご案内

緩和ケア外来では、がんをはじめとする病気にともなう苦痛(痛みなどのつらい症状をはじめ、今後の不安、療養上の気がかりなど)をやわらげることを目的としています。緩和ケアチームの医師、看護師、薬剤師、臨床心理士等が連携して患者様やご家族の苦痛緩和にあたります。

緩和ケア外来受診について

1. 受診方法(初診)

(1)当院にかかりつけの方

主治医もしくは当院がん相談支援センターにご相談ください

(2)他院にかかりつけの方

かかりつけ医にご相談ください。

【地域医療機関のみなさま】

緩和ケア外来につきましては、現在行っている病診連携業務同様お受けすることができますので、当ホームページ内に記載しております要領のとおりご利用ください。緩和ケア外来では、かかりつけ医と併診でサポートをしていきます。

2. 診療内容

  1. からだの痛みや息苦しさ、吐き気などによるつらさ、生活上の困りごとを抱えている患者様への対応
  2. 患者様やご家族のこころのつらさへの対応
  3. 病棟での緩和ケアチーム介入からの継続診療

3. 診療予定

診療予定はこちらからご確認ください。

※診療日:毎週金曜日 8時30分~12時 (土日の予約は受け付けておりません。)

4. 問い合わせ先

市立宇和島病院地域連携室
〒798‐8510 宇和島市御殿町1‐1
電話:0895‐25‐1111(内線22022)