ごあいさつ

病院事業管理者あいさつ

病院事業管理者の写真

市立宇和島病院は、1910年に開設され、戦争による本館全焼、財政的危機、医師不足等による幾多の病院存続の危機を克服し、110年を超える歴史を刻んできました。

開院当初は、100床に満たない病院でしたが、1954年には400床、1980年には550床となりました。1990年には、病院が老朽化してきたため、市立宇和島病院整備計画調査研究会が設置されましたが、整備計画はなかなか進まず、一時は頓挫していました。その後、1995年の阪神淡路大震災で一気に改築の機運が高まり、1996年に市立宇和島病院建築委員会が設置、2005年より改築工事が始まり、2009年には現在の新病院で診療が始まりました。新病院の改築を機に、現在の病床数は435床となっています。

当院は、南予地域における救急医療の拠点として、24時間診療に対応する南予救命救急センターを併設し、重症の救急患者を受け入れる三次救急の役割を担っています。その他にも、災害拠点病院、感染症指定医療機関、難病診療連携地域拠点病院、臨床研修病院、へき地医療拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、肝疾患専門医療機関など、様々な指定を受けています。また、2006年には、第三者評価機関である日本医療機能評価機構による評価審査を受審し、全国的に一定の水準を満たしている病院として認定を受けました。現在は、当地域の基幹型病院としての機能を発揮し、地域で完結できる質の高い高度医療を提供しています。

このような歴史を歩みながら、新たな時代に即した病院像を求めて、一歩ずつ前へ歩んでいかなければならないと考えています。

宇和島市は、2005年の合併に伴い、吉田病院と津島病院の2つの町立病院が市立病院となり、3つの市立病院を運営しています。公立病院の第一の使命は、地域の住民の方々の健康と生命を守ることと考えており、職員全員が同じ方向を向き、一丸となって使命を果たす覚悟です。そのためには、病院職員の意識改革のみでできるものではなく、周囲の医療機関とのネットワーク構築や、住民の皆様のご理解とご協力が必要不可欠です。我々の使命を果たすべく、各方面と連携を図りながら新たな歴史を作るよう努力してまいります。

関係各位の今後なお一層のご理解、ご協力、ご指導をお願い申し上げます。

2022年4月

宇和島市病院事業管理者

梶原 伸介

病院長あいさつ

病院長の写真

当院は、1910年開設という長い歴史のもとに、宇和島圏域のみならず高知県の一部を含む四国西南地域の急性期医療を担うことを使命としております。

現在は、35診療科、一般病床426床(救命救急センター20床を含む)、感染症病床4床、結核病床5床の計435床を有し、南予救命救急センターを併設した急性期病院です。また、災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センター、基幹型臨床研修病院、その他各種学術学会の教育病院などの役割も担っております。

当院は、「信頼される病院」、「思いやりのある病院」、「やすらぎのある病院」、「進化し続ける病院」、「地域になくてはならない病院」の5つの理念を掲げて、職員全員の協力のもと日々努力しているところですが、医師、看護師など医療スタッフの確保が課題となっています。当院において、診療機能の全てを担うことは難しい状況にありますが、地域の基幹病院としての責務を果たすべく、地域の医療機関や高次機能病院と連携し、役割分担を行いながら高度医療を提供できるように、職員が一丸となって取り組んでまいります。

関係各位皆様に、なお一層のご理解、ご協力、ご指導をお願い申し上げます。

2022年4月

市立宇和島病院 院長

善家 喜一郎