感染対策チーム
ICT(院内感染対策チーム)
市立宇和島病院院内感染対策チーム(Infection Control Team:ICT)は2003年に発足し、リンクナースが位置づけされ10年目の活動を迎えます。2009年には、UNIAS(Uwajima nosocomial infection active surveillance)プロジェクトチームを編制し医療関連感染から患者様を守り、さらには私たち医療従事者自身の安全を守るために日々活動しています。2011年には専従の感染管理看護師(Infection Control Nurse :ICN)が誕生して、ICT活動の質と量を強化しています。
メンバー構成
医師2名、看護師1名(感染管理認定看護師(専従)、検査技師1名、薬剤師1名の計5名で構成しています。リンクナースは、各病棟、HCU、ICU、手術部、外来部門に各1名、計13名おり、ICTと一体となって活動しています。リンクナースは、任期は2年とし部門とICTを繋ぐ現場のリーダーです。
活動内容
- 医療関連感染症例への対応(症例の調査、主治医・看護師への助言、指導)
- 抗菌薬使用のコンサルティング
- ICTラウンド(週1回)
- 病棟リンクナースによる相互チェックラウンド
- 外来リンクナースおよびUNIASメンバーによる外来部門ラウンド
- 院内感染対策委員会(月1回)
- 院内感染対策担当委員会(リンクナース)(月1回)
- サーベイランス
- 職員の教育
- 職員へのワクチン接種
- マニュアルの策定
感染対策におけるQ&A
- Q1. 経管栄養ボトルは、食器用洗剤で洗うだけでOK?消毒しなくてもいいですか?
- A. ボトル型(円筒型)の投与容器であれば、洗浄や乾燥が行いやすいので、食器用洗剤で洗って、食器乾燥機で乾燥させておくだけでOKです。しかし、「投与チューブ」や「バック型の投与容器」は洗浄や乾燥が行いにくいので、次回使用するまで0.01%次亜塩素ナトリウムへの漬け置き消毒を行う必要があります。なぜなら、投与チューブの内腔や、バック型投与チューブの内腔は、乾燥させることができないからです。
- Q2. 輸液を開放したら、やはりゴム栓を(ビン針刺入部)の消毒が必要?
- A. ゴム栓の表面は滅菌が保証されていないため開封時には消毒を行いましょう。また、輸液製剤の取り扱いの際には、ゴム栓に触れないように清潔に行いましょう。
- Q3. アンプルの頚部、開ける前に消毒する必要があるの?消毒薬は何を使う?
- A. アンプルカット時に、ガラス片が混入することがありますが、その時に微生物も混入があります。したがって、微生物汚染防止の観点から、アンプルカットの部分の消毒は行ってください。用いる消毒薬はアルコールで消毒を行ってください。