南予医学雑誌19巻
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南予医誌 Vol.19 No. 1 2019-88-編 集 後 記 南予医学雑誌第19巻を無事発刊することとなりました。総説1編、原著5編、症例報告4編、南予だより1編と幅広い内容となっています。投稿いただいた皆様に心より感謝いたします。 総説では宇和島地区での在宅緩和ケアの取り組みについての現状や課題を解説していただきました。がんのみならず、重い疾患を抱える患者や家族のため切れ目ない緩和ケアを達成できる体制整備や多職種連携の重要性が再認識されました。 南予だよりではいまだ記憶に新しい西日本豪雨災害についての貴重な体験を投稿いただきました。被害の大きかった吉田町で消防団員として活動した克明な記録として、大変読み応えのあるものとなっています。刻々と変わっていく状況、消防団員や被災者の方々の意識の持ちようなど、我々医療人にとって大いに参考になるものです。また、医療施設勤務職員の大災害時勤務交流に関する原著論文も投稿いただき、南海トラフ巨大地震が取りざたされる昨今において、市立宇和島病院の役割を考える上でも大変貴重な論文となっています。 南予医学雑誌は様々な医療職の方々からの投稿で成り立っています。ともすれば自分の専門領域にしか目が向かないことも多いこの頃ですが、地域に根差した医学雑誌として、地域の課題や体験談、また、当地で行った新しい医療や貴重な症例などの投稿を広く募集しています。第20巻も来年度中の発刊を予定しています。引き続き、ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。(福井  聡)編集委員福井  聡(委員長)、林  正俊、岡田 憲三、宮内 省蔵、長谷 幸治、伊藤 有理、宇都宮佳代、竹内 信人、兵頭 忠徳査読者査読を始めとして、発刊に際し多くのご助言を頂きました以下の先生方に心より感謝申し上げます。(50音別、敬称略)今井 良典、大木元明義、岡田 憲三、金子 政彦、坂尾 寿彦、鹿田 久治、根津 賢司、林  正俊、宮内 省蔵

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