南予医学雑誌19巻
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南予医誌 Vol.19 No. 1 2019-86- しかし実際に活動するためには家族や職場の理解が必要であり。今回の災害においても,そういった方たちの協力があったからこそ私たち消防団は活動できたのである。 また活動中は,常に二次被害の危険がある。今回は活動期間中の大きな被害報告はなかったものの,団員仲間からは九死に一生を得たという話をよく聞いた。実際,東日本大震災では多くの消防団員が犠牲になっており,活動中の団員に対するリスクマネジメントも必要不可欠である。 7月の豪雨により吉田町の地形は変化した。山が谷になり,土砂の影響で海面が上昇した(図14)。これにより今後も消防団の出動は増加すると考える。 また南海トラフ地震がいつ発生してもおかしくない状況にあり,様々な自然災害の脅威もある。そうした中,私たち消防団は防災・減災のために何ができるのか,しっかり考えて今後も活動を続けようと思う。(図14) 被災した白浦地区

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