南予医学雑誌19巻
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南予医誌 Vol.19 No. 1 2019-36-  当院における経皮的冠動脈インターベンション施行患者の脂質低下療法   原  著受稿日 平成30年10月26日受理日 平成30年11月6日連絡先 〒798-8510 愛媛県宇和島市御殿町1-1 市立宇和島病院 循環器内科 河野 珠美 河 野 珠 美,大木元 明 義,横 本 祐 希, 渡 部 勇 太,大 島 清 孝,濱 田 希 臣 市立宇和島病院 循環器内科要   旨 冠動脈疾患の二次予防において,脂質管理は重要である。当院で経皮的冠動脈インターベンション(PCI) を施行した患者の脂質低下療法について検討した。対象は2015年4月から2017年3月の間に当院でPCIを施行した239例で,緊急PCI群と待機的PCI群で検討した。緊急PCI群ではPCI前のスタチン内服率は待機的PCI群と比較し有意に低く,LDLコレステロール(LDL-C)は有意に高値(121.9mg/dL vs. 104.0mg/dL; p<0.01)であった。PCI後は両群ともLDL-Cは低下(79.6mg/dL vs. 80.0mg/dL; p=0.90)し,コントロールは良好であった。 (南予医誌 2019;19:36-42.)Key words:経皮的冠動脈インターベンション,脂質低下療法,LDLコレステロール

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