南予医学雑誌 第18巻
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岡田、他:パゾパニブによりCRが得られた悪性葉状腫瘍再発の1例南予医誌 Vol.18 No. 1 2017-57-(図1)初診時胸部CT(図2)初診時胸部CT考察 乳腺葉状腫瘍は稀な疾患で乳腺全腫瘍の0.3~0.9%を占めるにすぎない1)。悪性葉状肉腫はさらに稀で,遠隔転移に対する化学療法の有効性について前向きの比較試験はない。乳癌診療ガイドラインでは推奨グレードBとしてドキソルビシンやイフォスファミドといった軟部肉腫に準じた治療が推奨されるにとどまる2)。比較的症例数の多い単施設の検討では,ドキソルビシン単独で7ヶ月,イフォスファミドと併用する

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