南予医学雑誌　第18巻

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藥師寺、他：災害拠点病院病棟看護師の地震に関する知識・意識調査南予医誌　Vol.18　No. １　2017－47－結　果　アンケート配布数227部で，アンケート回収数218部，回収率は96％であった。内訳は，リーダー経験者が131名（60.1％），リーダー未経験者が87名（39.9％），無回答が１名（0.5％）であった。質問は25項目あり，（表１）に抜粋したものを示す。（表２）に看護師の年齢と経験年数を示す。（表３）はリーダー経験や訓練参加状況によって，Ａ～Ｄ群の４つのカテゴリーに分類したものである。（表４）はカテゴリー別に看護職員としての知識について，（表５）は同じくリーダーとしての知識についてまとめたものである。　看護師の平均経験年数（表２）は，16.4年と中堅看護師が多く，その約60％にリーダー経験があった。　（表３）のＡ群をみると全職員の約半数にリーダー経験があり，訓練に参加していた。Ａ・Ｃ群を合わせると約70％が訓練に参加していた。　看護職員としての知識（表４）について，マニュアル既読はＡ群で81％，Ｂ群で76％，Ｃ・Ｄ群では約60％であった。病棟の連絡網を知っている人は各群あまり差がなく約70％であった。上下水道・ガス・電気・通信といったライフラインの把握はＡ群が高く61％，Ｃ群が最も低く29％であった。アクションカードやトランシーバー，エアストレッチャーの使用については，リーダー経験に関係なく約70％以上の人が認識できていた。　リーダーとしての知識（表５）では，担送・護送患者の把握はＡ群63％であり，（表１）アンケート結果（抜粋）（表４）看護職員としての知識：人数（％）（表２）年齢・看護師経験年数（表３）リーダー経験・訓練（表５）リーダーとしての知識：人数（％） 人数(%)159(72.9)65(29.8)93(42.7)154(70.6)109(50)190(87.2)193(88.5)111(50.9)110(50.5)173(79.4)207(95.0)171(78.4)181(83.0)200(91.7)189(86.7)173(79.4)68(31.2)119(54.6)54(24.8)避難説明をしている担・護送患者確認をしている避難誘導に自信がある災害時行動順位を知っているライフラインを知っている休日・夜間師長報告を知っているﾄﾗﾝｼｰﾊﾞｰの場所を知っているﾄﾗﾝｼｰﾊﾞｰの使用を知っているヘッドライトの場所を知っているｴｱｽﾄﾚｯﾁｬｰの場所を知っているｴｱｽﾄﾚｯﾁｬｰの使用を知っている自分の役割を知っている表１　　アンケート結果（抜粋）　　　　ｎ=218質問内容マニュアルを読んでいる参集命令震度を知っている集合場所を知っている病棟の連絡網を知っている連絡者の登録をしているアクションカードを知っているｱｸｼｮﾝｶｰﾄﾞ置き場を知っている A n=106B n=25C n=42D n=4586 (81)19 (76)27 (64)27 (60)25 (24)10 (40)16 (38)14 (31)53 (50)9 (36)18 (43)13 (29)76 (71)16 (64)29 (69)33 (73)連絡者の登録をしている53 (50)10 (40)23 (55)23 (51)65 (61)12 (48)12 (29)21 (47)94 (89)23 (92)37 (88)36 (80)77 (73)25 (100)28 (67)41 (91)エアストレッチャーを使用できる94 (86)23 (92)40 (95)32 (71)マニュアルを読んだ参集命令震度を知っている集合場所を知っている病棟の連絡網を知っているアクションカードを知っているトランシーバーを使用できる表４　　看護職員としての知識：人数（％）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ライフラインを知っている 現病棟経験平均年数4.3年表２　年齢・看護師経験年数　 n=218看護師平均年齢38.8歳看護師経験平均年数16.4年 106 (約49)25 (約11)42 (約19)45 (約21)表３ ﾘｰﾀﾞｰ経験・訓練参加状況 　n=218 (％)A群:ﾘｰﾀﾞｰ経験者で訓練参加B群:ﾘｰﾀﾞｰ経験者で訓練不参加C群:ﾘｰﾀﾞｰ未経験者で訓練参加D群:ﾘｰﾀﾞｰ未経験者で訓練不参加 A n=106B n=25C n=42D n=4593 (87)17 (68)32 (76)31 (69)67 (63)10 (40)20 (48)22 (49)99 (93)2 (8)37 (88)35 (78)21 (20)24 (96)6 (14)3 (7)役割を知っている担・護送患者確認休日・夜間師長連絡避難誘導の自信あり表５　　リーダーとしての知識：人数（％）