南予医学雑誌 第17巻
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林、他:小児科患者数の推移から見た地域の問題南予医誌 Vol.17 No. 1 2016-7-地域の子供たちを守った。そういった出来事があり,その後は小児時間外外来の受診数が減っていった。これには,医学医療の進歩や小児科医の地域住民への啓蒙,子育て相談への対応などの努力があったことも影響している。 我々医師たるものは,患者さんのために地域の人々の健康を守るために仕事をしている。自分を犠牲にして,家族も犠牲にして日夜懸命に仕事を続けている。我々の仕事を地域の人々に認めてもらい評価してもらうことで明日への力が湧いてくる。中でも小児科医は時代を担う子供たちを診ていく大切な仕事を生業にしている。地域の中で子育てに奮闘する親御さんたちを見守り,必要とあらば診療をし相談を受け,そのような手助けをして,地域の子供たちを育てていくお手伝いをするという仕事である。 少子高齢化で働く世代の少ない現在の状況ではあるが,その少ないマンパワーをうまく有機的につないでネットワークを作り,地域の子育てに貢献したい。そのネットワークの中心的な役割を小児科医が演じていきたいと考えている。参照1)  日本専門医機構HP   (http://www.japan-senmon-i.jp/)より2)  日医HP (http://www.med.or.jp/)より   「日医・四病協合同記者会見」   平成28年6月8日プレスリリース3)  M3.comニュース・医療維新より   「医系市長会,菅官房長官らに新専門   医制度で要望」2016年6月8日配信4)  厚労省HP   (http://www.mhlw.go.jp/)より   「新たな専門医の仕組みへの懸念につ   いて」(要望書)に対する厚生労働省   大臣談話 平成28年6月7日5)  厚労省HP   (http://www.mhlw.go.jp/)より   「各論1.社会保障」6)  厚労省HP   (http://www.mhlw.go.jp/)より   「地域包括ケアシステム」7)  小さないのちとの約束:小児救急医療の充実を求めて 坂下ひろこ,コモンズ県立柏原病院小児科を守る会のHP   (http://mamorusyounika.com/)より

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