南予医学雑誌　第17巻

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南予医誌　Vol.17　No. １　2016－67－　 咀嚼筋腱・腱膜過形成症症例における高磁場MRI画像の比較検討　　　症例報告受稿日　平成28年10月26日受理日　平成28年11月15日連絡先　〒573-0153　大阪府枚方市藤阪東町１丁目２番１号 枚方公済病院　歯科口腔外科　桐澤　知子要　　　旨　咀嚼筋腱・腱膜過形成症が疑われた ２症例に対して，術前に1.5 tesla(T)-MRIおよび3.0T-MRIの高磁場MRIを用いて画像診断を行った．両静磁場強度ともに両側咬筋前縁部および咬筋筋層内に腱様の低信号領域が多数認められたが，3.0T-MRIの方が1.5T-MRIより鮮明に低信号領域が描出された．咀嚼筋腱・腱膜過形成症と診断し，全身麻酔下に両側咬筋腱膜切除術および両側筋突起切離術を施行した．術後開口障害は改善し，経過は良好である。　 （南予医誌　2016；17：67－77.）Key Words：‌high-field MRI system（高磁場MRI装置），low intensityarea（低信号領域），　　　　　　masticatory muscle tendon-aponeurosis hyperplasia（咀嚼筋腱・腱膜過形成症）　桐　澤　知　子１），森　家　祥　行２），工　藤　佑　喜２），　森　岡　慶　一２）　１）枚方公済病院　歯科口腔外科（主任；桐澤知子医長）　２）市立宇和島病院　歯科口腔外科（主任； 森家祥行科長）