南予医学雑誌　第17巻

33/90

岩村、他：市立宇和島病院放射線科における副腎静脈サンプリングの現状南予医誌　Vol.17　No. １　2016－31－結語　副腎静脈サンプリングは原発性アルドステロン症の外科的治療方針決定に必須の検査であり，その重要性は高まっている。今後は超選択的採血の割合が増していくことが予想され，手技の難易度も高くなる。検査前にCTを詳細に検討したり，検査中にコーンビームCTを利用するなどして，成功率が100％に近づけるよう努力する必要がある。　参考文献１）　 Gordon RD, Stowasser M, Tunny TJ， et al: High incidence of primary al-dosteronism in 199 patients referred with hypertension. Clin Exp Pharma-col Physiol. 1994 Apr; 21(4): 315-318.２）　 大村昌夫，牧田幸三，松井青史，他： 副腎静脈採血と区域別副腎支脈採血：内分泌内科から. IVR会誌 2015； 30： 005-012.３）　 Nishikawa T, Omura M, Sato F, et al: Guidelines for the diagnosis and treat-ment of primary aldosteronism -The Japan Endocrine Society 2009-. Endo-crine Journal 2011; 58: 711-721.４）　 谷掛雅人，立元将太，田口秀彦， 他: 副腎静脈サンプリング．IVR会誌 2015； 30： 013-022.５）　 小野澤志郎，田島廣之，村田　智， 他：副腎静脈サンプリング　成功率上昇のための工夫-特に術中CTの有用性について－．IVR会誌 2013； 28：211-217.