南予医学雑誌 第16巻
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西本、他:de novo B型肝炎対策南予医誌 Vol.16 No. 1 2015-45-(図2)(図4)(図5)(図3)件で陽性率36%であった(図2)。依頼科別での陽性者は,外科59件(35%),血液内科28件(34%),泌尿器科5件(38%),消化器内科4件(40%),整形外科3件(37%),婦人科1件(33%)であった。陽性結果パターンはHBs抗原陽性が10件,HBs抗原陰性・HBs抗体陰性・HBc抗体陽性が18件,HBs抗原陰性・HBs抗体陽性・HBc抗体陽性が67件,HBs抗原陰性・HBs抗体陽性・HBc抗体陰性が8件である(図3)。 また,HBV既往感染が考えられるHBs抗原陰性・HBc抗体陽性(and/or HBs抗体陽性)件数は85件で全体の30%であった。年齢別に見ると,30歳代1件,40歳代1件,50歳代9件,60歳代31件,70歳代29件,80歳14件である(図4)。 スクリーニング陽性患者への追加検査であるHBV-DNA定量検査の提出件数は88件で未提出は15件(15%)であった。陽性報告開始前は未提出10/49件(20%),陽性報告開始後は5/54件(9%)である(図5)。またHBV-DNA定量検査陽性者は7件で,6件はHBs抗原陽性患者,1件はHBs抗原陰性・HBc抗体陽性のいわゆるオカルトHBV患者であった。HBV-DNA陽性者7件は血清HBV DNA量が2.1log copies/mL以上が5件,2.1log copies/mL未満が2件で,

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