南予医学雑誌 第16巻
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南予医誌 Vol.16 No. 1 2015-16-(写真5) 静脈束離断開始時および尿道をきれいに剥離したのち静脈束断端を縫合止血している(写真5,6)。一時的な出血に対しては気腹圧を15-20㎜Hgに上げることで対処している。最後に尿道を離断し前立腺全摘が終了する。 尿道膀胱吻合はRRPでは連続縫合はできず結節で6針-8針の縫合をしていた。LRPでは連続縫合ができたが1針あたりに時間がかかり,運針の方向に制約があるためある程度妥協が必要であった。RALRPでは視野が良く,任意の方向に運針ができるため確実に尿道断端を拾うことができ,ストレスなく縫合を行うことができる。禁制の確保のため当院では後壁補強,前壁補強,膀胱つり上げを追加している。ただしその効果の科学的根拠は今のところ限定的である。気腹圧を6㎜Hgまで下げ止血を確認後,ドレーンを挿入し,da Vinciを切前立腺(写真4)膀胱頸部離断前立腺

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