南予医学雑誌 第16巻
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中:なんよだより南予医誌 Vol.16 No. 1 2015-103-医療機関メリット・紹介した患者さんの状態を詳しく知ることができる・転院前に状態を知ることができ、転院後の診療の役に⽴つ・患者さんが次に来院した時に詳しい説明ができる・診断の判断材料となる「きさいやネット」の概要患者メリット・市⽴宇和島病院の診療情報を地域の医療機関の医師が利⽤できるため、⼀貫した診療が可能となり、安心感につながる・投薬や検査の重複が減り医療費負担の軽減となる「きさいやネット」のイメージ図※「きさいや」とは方言で「来てください」という意味低いハードル・連携医療機関はPCとインターネット接続環境のみ準備•利⽤料⾦無料充実したサポート•診療所などへの⼿厚いサポート(接続設定、利⽤方法、説明会開催、アフターフォローなど)スモールスタート・⼝コミによる利⽤拡⼤•人と人のつながり多職種への拡大の可能性•調剤薬局・訪問看護ステーション•⾏政(包括⽀援センター)•介護事業所・施設など地域完結型医療病院完結型医療転換市⽴宇和島病院の電⼦カルテ及び検査結果等の情報を、地域医療機関に対して公開する。また、地域連携パスを電⼦媒体で送受信する。地域連携ネットワーク「きさいやネット」病院・診療所間の情報共有により、地域医療機関の役割分担を進め、限られた医療資源の有効活⽤を目指す!役割分担急性期病院診療所地域医療の課題高齢化医療従事者不⾜生活習慣病増化急性期病床の⼀極集中交通インフラ未整備回復期病院維持期病院「きさいやネット」導入の背景診療所同意書紹介状市⽴宇和島病院地域のかかりつけ医(利⽤医)診療情報共有の同意を取ったうえで紹介・逆紹介きさいやネットVPNセキュリティー確保同意取得者のカルテ公開・医師の記録・画像・検査結果・処方注射等・印刷、コピーは不可取り組みのポイント(図1)きさいやネットの概要

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