南予医学雑誌 第15巻
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南予医誌 Vol.15 No. 1 2014-76-  鼻腔粘液:陰性 (AZM内服後,CTX,MEPM開始後) 【入院後経過】 (図2) 入院時頭部造影CTより両側急性副鼻腔炎及び骨膜下膿瘍を形成した左眼窩蜂窩織炎と診断した(図1a,b矢印部)。ABPC/SBT 150mg/kg/day及びMEPM 120mg/kg/dayで治療開始したところ,翌16日には解熱し,左眼球周囲の発赤・腫脹もわずかに認める程度となった。 同日,当院耳鼻科ならびに,眼科に紹介した。眼科診察では左眼の内転運動についてはやや障害されている程度であり,3歳児に施行可能な範囲の視神経の検査では明らかな異常を認めなかった。また入院時頭部CT所見では外眼筋(内側直筋)及び眼窩脂肪組織にまで炎症が及んでいたが,眼科診察では炎症は視神経までは達していないと診断した。耳鼻科診察では両側の鼻腔内に粘性の鼻漏を認めた。抗生剤点滴開始から眼球周囲の発赤・腫脹や,眼球運動障害は改善傾向となり,抗生剤治療への反応性は良好と判断し,ドレナージ手術は施行せず,抗生剤のみで治療継続の方針とした。 17日頭部単純CTにて再検行い,左眼窩内の濃度上昇域の縮小を確認した(図3a,b矢印部)。同日の血液検査でWBC 7000/μℓ (Ne 42%), CRP 4.92mg/dℓと改善を認めており,引き続きABPC/SBT , MEPMにて治療継続した。同CTにて右篩骨洞と上顎洞の陰影についてもやや改善していた。しかし左副鼻腔内の陰影はまだ充満しており,左副鼻腔炎はまだ残存していると考えられ,18日よりこれに対して,CAM 15mg/kg内服追加とした。 以後身体所見・症状の増悪なく,20日血(図2)  入院後経過。ABPC/SBT150mg/kg/dayMEPM120mg/kg/dayCAM15mg/kg/day(mg/dℓ)発熱発赤・腫脹(左眼周囲)[入院後経過](/μℓ)内転障害(左眼球)WBCCRP024681012020004000600080001000012000140001/111/121/131/141/151/161/171/181/191/201/211/221/231/241/251/261/27AZM入院

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