南予医学雑誌 第15巻
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南予医誌 Vol.15 No. 1 2014-60-(表1) 放射線療法前検査成績(表1)放射線療法前検査成績WBC 2200 /μlNeutro92%Eo8 %Lymph 1 %RBC 400×104 /μ lHb12.0 g/dlHt36.2 %Plt12.5×104 /μlT-Bil0.6 mg/dlAST 51 U/lALT 44U/lChE216 U/lLDH 205 IU/lALP 482 IU/lγ-GTP 63IU/lBUN 12 mg/dlCr 0.53 mg/dlTP 6.5 g/dlAlb4.2 g/dlNa 139 mmol/lK 4.2 mmol/lCl103 mmol/lCRP 0.18 mg/dlCa9.2 mg/dlP3.9 mg/dl尿酸4.9 mg/dlゼ0.2㎎/kgの予防投与を行った。結果,TLSを起こさず治療終了した。放射線療法後の造影CTでは,腹部の腫瘤は大幅に縮小していた(図3)。考   察 2010年にTLS panel consensus4)が発表され,TLS発症リスクの分類と予防・治療(図1)放射線療法前の腹部単純CT。赤丸内に肝門部から膵頭部にかけて血管を巻き込む厚い軟部影のマントル細胞リンパ腫を認める。(図1)放射線療法前の腹部単純CT

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