南予医学雑誌 第15巻
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南予医誌 Vol.15 No. 1 2014-42- 院内一次救命処置講習会の受講記録の分析 川 口 久 美1)2),越 智 元 郎1),宮 谷 理 恵1)2), 清 水 義 貴2),  菊 池 幸 恵2),坂 本 耕 一1), 長 壁 常 司3) 1)市立八幡浜総合病院救急部 2)市立八幡浜総合病院看護部 3)八幡浜地区施設事務組合消防本部受稿日 平成26年3月24日受理日 平成26年8月15日連絡先 〒796-8502 愛媛県八幡浜市大平1-638 市立八幡浜総合病院救急部 越智元郎E-mail: GCA03163@nifty.ne.jp要   旨 当院では職員全員が自動体外式除細動器(AED)を使用することができるよう,2008年3月から年2回の一次救命処置講習会を実施した。今回,実施した10回の講習会によってどの程度の受講率を達成できたかを分析した。その結果,受講者総数はのべ327人で,うち当院職員が293人を占めた。2013年3月1日の時点において,受講済みの職員は,非医師職員292人中214人(受講率73.3%)であった。5年間に実施した10回の講習会によって,現時点の職員数を上回る累積受講者数を記録した。この結果,現職員の70%以上が受講済みとなり,院内どこからでも蘇生処置を開始できる体制ができたと考えられた。受講記録を蓄積することは未受講職員に受講を促すことにも役立っている。                    (南予医誌 2014;15:42-49.)Key Words:一次救命処置講習会,自動体外式除細動器(AED),職員教育,      医療従事者のAED使用,講習会受講率   原   著

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