南予医学雑誌 第15巻
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南予医誌 Vol.14 No. 1 2013-128-編 集 後 記 「アベノミクス」でデフレ経済を克服する「危機突破内閣」と命名した第2次安倍政権は、2014年9月に内閣改造が行われ、「2020年までに指導的な地位に占める女性の割合を30%にする」との提言通り5名の女性大臣が誕生しました。しかし、僅か1か月で2名が辞任してしまいました。原因は、“ウチワ”と“ネギ”…相変わらずの「身体検査不足」と言われていますが、これでは過去の歴史を繰り返しているだけで、負のスパイラルに逆戻りするのではないだろうかと心配になります。「減点主義」偏重が日本の文化と言ってしまえばそれまでですが、バランスよく「加点主義」も取り入れるべきでしょう。国民のことを忘れて出る杭を叩いてばっかりでは、世界から取り残されていくのではないでしょうか。 本号では、なんよだより4)に、長年にわたり当院の運営にコミットし続けている市川管理者のエッセーがあります。当院の誕生から現在に至る苦悩が記されており、非常に勉強になります。その中にも新臨床研修制度の話が出てきますが、本号には久しぶりに研修医からの投稿が掲載されました。もともと本誌は、若手医師が論文作成のトレーニングに利用できる場ですから、もっと多数の研修医・若手医師から投稿を受けたいものです。それを可能にするには、まず指導医の情熱が不可欠です。「日々の臨床に追われて、学術面に手が回らない」風な言い訳をしているようだと、研修医の目には魅力のない病院に映ることでしょう。 幸いにも当院には、なんよだより3)にみられるような情熱を持った事務方が居ます。病院全体がタッグを組んで危機を突破していくことのできる状態にあると思われます。 加速度的に人口減少が進行している南予の地にあって、何としてもモチベーションを保ちながら情報発信を続けていかなければ、と思っております。 今後とも、みなさんお一人おひとりのご協力をお願い致します。(相原 隆一)編集委員相原 隆一(委員長)、池田俊太郎、清地 秀典、長谷 幸治、福井  聡、中橋 恵子、中川 健司、五十崎俊介、藤井 文子

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