南予医学雑誌 第15巻
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南予医誌 Vol.15 No. 1 2014-116-に取り組むことができました。またマッチング,医師国家試験等医学生にとって一番大切な時折々で皆さんと喜びや悲しみを共有できたと思います。 臨床研修病院にどうすれば医師が集まるか,結局絶対的な答えは見いだせませんでしたが,今後医師確保に係る周囲の環境が更に厳しくなることを考えますと,公立病院であることを理由に,日々同じ事の繰り返しではいつか淘汰されてしまうと考えております。また一度集まらない環境に陥ると,給与を倍増させる等の小手先の対応を行ったところで再起はほぼ不可能であると思います。研修病院としての競争相手は民間を含めた病院であることから,公立病院であっても外国人を含めた著名な指導医を招く等,思い切った手法をとる病院,つまり「常に状況を見ながら研修医のニーズに応じた変革を起こせる」病院が勝ち組になると思いますし,実際人気病院が持つ要素です。 不安要素は多いものの,当院および研修医を心から敬愛し,貪欲に「何かできることはないか。」と考えられる職員がいる限り未来は明るいと信じております。今後当院の臨床研修病院としての更なる発展を見届けながら,病院職員,宇和島市職員としての人生を全うしたいと思います。関係各位の皆様,今後とも当院の臨床研修につきましてご理解ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。平成25年度の初期研修医皆さん立派な医師に育っています

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