南予医学雑誌 第15巻
110/132

南予医誌 Vol.15 No. 1 2014-108-と濱田希臣御大(当時診療部長かつ臨床研修プログラム委員長)から声をかけられました。病院改築時代,幾度となくお互い自分の感情をぶつけ合ってきたが故に,苦手な存在でありましたし,御大も私に対して同様の感情を持っていると思い込んでおりました。その相手から何を言われるのかとビクビクしていたところ,「今度臨床研修センターを作るから,今メンバーを探しとるんや。岩村さんの場合いつも感情を前面に押し出すけど,何かを新たに作る際はその感情,パッションが必要になる。どうや,協力してくれんか。院長と話はもう出来てる。」と頼まれました。完全に不意打ちのど直球なお話で,私の中に驚きと,得も言われぬ嬉しさがこみ上げ,思わず「わかりました!」と即答してしまいました。今考えればこれが御大の普段の手法なんでしょう。しかし,その時はあくまで委員会等の手伝いという認識でした。 その後,当時の市川院長,事務局長,総務管理課,医事課等々でどのような協議がなされたかはわかりませんが,年度末が近づいたある日,事務局長室に呼ばれ新たに総務管理課内に臨床研修係を創設することとあわせて,私に臨床研修係長の兼務辞令を出す旨の説明がありました。説明の場には梅崎さんも同席され,「実務面では全面的に俺がやるから。」との温かいお言葉をいただきました。また,係の専従職員として,3月末で退職予定の7東病棟の濱田師長さんに勤務いただく旨も伝えられました。 こうして平成22年4月1日,総務係長兼臨床研修係長の辞令を受け,係体制としては濱田さん,私。サポートメンバーとして梅崎さんを加え3名で臨床研修係の業務はスタートしました。■設立当初の課題 年度初めの事務作業等については,梅崎024681012初期研修医総数(表1) 初期研修医総数

元のページ  ../index.html#110

このブックを見る