南予医学雑誌 第14巻
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岡崎、他:慢性腎不全を合併したLPL欠損症の食事指導南予医誌 Vol.14 No. 1 2013-51-(表2) 栄養食事指導の流れ入院栄養食事指導栄養指導日問題点指導内容6/26(初回)・タンパク質の過剰摂取・間食(和菓子)習慣・タンパク質の目安量を食糧構成表と献立を用いて指導。・間食は控えることLPL欠損症と診断 脂質制限が加わる7/5(2回目)・タンパク質制限の継続と脂質制限の追加・病院の献立表と脂質を多く含む食品のリストを参考に、献立の立て方や脂質を多く含む食品を説明。・治療用特殊食品の紹介外来栄養食事指導栄養指導日問題点指導内容7/19(3回目)・タンパク質、脂質制限の継続によるストレス・ストレス緩和のため、副菜や油脂類を使用していない料理に関しては家族と同じ内容でも良い。・外食の選び方。8/23(4回目)・計量中止による、タンパク質過剰摂取。・タンパク質の目安量を再確認する。月に1度でも計量し、確認する習慣をつける。9/20(5回目)・主菜の重複による、タンパク質の過剰摂取。間食(和菓子)習慣・血清カリウム値の上昇。・タンパク質の重複に注意すること。主菜は1品にする。・カリウムを多く含む食品を説明。餡を使用する和菓子の摂取は控えること。10/18(6回目)・主菜の重複による、タンパク質の過剰摂取。間食(和菓子)習慣・就寝前の間食を控えるため、夕食後はすぐに歯をみがく習慣をつける。・納豆を食べるときは肉や魚は30gまでにする。11/15(7回目)・主菜の重複による、タンパク質の過剰摂取。間食(洋菓子、煎餅)習慣・長期の便秘・間食の見直し。洋菓子や煎餅ではなく果物にする。・排便効果を期待し、食物繊維のサンプルを提供。水分補給もすすめる。

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