南予医学雑誌 第14巻
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南予医誌 Vol.14 No. 1 2013-110-編 集 後 記 近年、全国的にBSC(Best Supportive CareでもBed Side Conferenceでもなく、Balanced ScoreCard)という企業戦略が病院経営に導入されて実績をあげています。成功例として松山赤十字病院が有名で、11月9日、松山市においてBSCの全国会議を主催されたところです。一般企業におけるBSCのコンセプトは、『従来の財務分析による業績評価に加えて、お客様の視点(顧客の視点)、業務の内容や製品のクオリティ(業務プロセスの視点)、企業のもつナレッジ(アイディア、ノウハウ)や従業員の意識・能力(成長と学習の視点)を加味した業績評価を行うことで、企業のもつ有形資産、無形資産、未来への投資などを含めた今を総合的に評価するためのマネジメント手法』です。 BSCのコンセプトに習えば、病院を構成する多職種の職員それぞれの成長と学習の状況を有形化させるという点で、市立宇和島病院の発展のために、本誌も一役買う存在であるべきと考えています。 本号では、院外から愛媛大学大蔵先生の総説と友松宇和島医師会長のコメントをいただきました。最先端のレビューから、地元の在宅医療に対するリーダーの姿勢までをこの1冊で同時に読むことができます。 院内からはトピックス2編、原著7編(本誌では症例報告も原著として扱っています)、細胞診の解説、地域連携室の足跡、食養科長のコメントを収載することができました。特に循環器内科・池田科長からは英文での投稿をいただきました。14巻目にして初めての出来事です。循環器内科のバイタリティにはいつも感服しております。 今後も南予から情報発信し続けることができるように努めていく所存です。(相原 隆一)編集委員相原 隆一、濱田 希臣、清地 秀典、長谷 幸治、福井  聡、中橋 恵子、中川 健司、五十崎俊介、藤井 文子

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