南予医学雑誌 第13巻 第1号
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編 集 後 記 2012年はオリンピックイヤーで、ロンドンにおいて「がんばろう!日本」が見られました。競泳陣の活躍、昨年に続き実力を発揮した“なでしこジャパン”、最後の1秒で魅せたフェンシングなど、盛り上がった夏でしたが、わずか3ヵ月前の出来事とは思えないくらいの勢いで記憶の彼方に消えていこうとしています。理由のひとつはオリンピックとリンクするように竹島と尖閣諸島の領土問題が浮上したことでしょう。オバマの続投が決まったアメリカ、共産党内の権力闘争が見え隠れする中国の2大国の狭間で我が国の行く末はどうなっていくのか?強いリーダーシップが待ち望まれています。 一方、医学界では何といってもiPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授でしょう。50歳での受賞はすばらしく、今後の発展が非常に楽しみであります。 市立宇和島病院では、4月から新しく7名の研修医を迎えました。2年目の4名とあわせ計11名の研修医体制になっています。医師のiPS細胞状態から皆さんがどのように分化発展してゆかれるのか、楽しみでもあり同時に我々の責任の重大さを感じるところでもあります。 本号では巻頭に愛媛大学肝胆膵・移植外科の藤山泰二先生から肝移植に関するご投稿をいただきました。本誌は、若手医師が論文作成のトレーニングをできる場でもあると自負しております。将来、巻頭に掲載されるような投稿ができるように研鑽を積まれることを願っています。 なんよだよりのコーナーにはDPCの話、震災救護活動の報告、長年にわたり臨床検査科を指導していただいた竹林氏(前編集委員)の随想が掲載されており、読み応えのあるコーナーとなっています。 本号は前号に比べて投稿編数がやや少なくなりましたが、次号の盛り返しに期待しつつ「がんばろう!南予」を発信し続けていきます。また、南予内外を問わず広く各地からのご投稿を常時お待ちしておりますので、よろしくお願い申し上げます。(相原 隆一)編集委員相原 隆一、濱田 希臣、清地 秀典、中野 威史、福井 聡、中橋 恵子、中川 健司、五十崎俊介、藤井 文子

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