南予医学雑誌 第13巻 第1号
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濱田:なんよだより南予医誌 Vol.13 No. 1 2012-61-明している。原口君は患者さんを待たせることのないよう,急ぎ患者の確認。今回の「チーム宇和島」はそれぞれがしっかり役割を分担し,機敏に反応している(図6~8)。良いチームと思う。したものである。我々は石巻合同救護チームに属している。18:00 石巻赤十字病院で開かれる全救護班参加のミーティングに出席。19:00 ミーティング終了。今回の宿泊先である登米市のホテルに到着。二人(森田君と同室)で一部屋。ホテルの部屋が狭いと聞いていたが,それほどでもない。夕食に野村病院の方からおいしいといわれた居酒屋にいったがそれほどでも無かった。5月20日㈮(第2日目) 今日は医療支援第1日目である。我々(愛媛県)の担当は北上地区(図2)である。北上地区の震災前人口3896人,死亡・行方不明300人余り。北上地区庁舎は今回の震災で崩壊(図3)したため「にっこりサンパーク」が北上地区の災害復興本部(図4)になっている。我々の任務は午前中診療所(橋浦)で診療を,午後は避難所での診療である。① 「にっこりサンパーク」に行き,二人の保健師と橋浦診療所に勤務している3人の看護師に挨拶(図5)。本日のスケジュールを確認。②午前中橋浦診療所で診察開始 森田医師から,“先生,はじめ私が患者さんの話を聞き薬のみとか,血圧・聴診に異常がなければ私が処理を終了しても良いですか?”と質問。“もちろん,任せるよ”,森田君気合が入っている。久米,兵頭両看護師もてきぱきとしかも優しく患者さんに接している。診察場の隣で清家君が大きな声で,ゆっくり患者さんに処方された薬剤の意味と内服の仕方を説(図3) 崩壊した北上地区庁舎(図4)北上地区災害復興本部となった「にっこりサンパーク」入り口(図5)「チーム宇和島」メンバーと「橋浦診療所」看護師さん(前列3名)地区庁舎

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