南予医学雑誌 第13巻 第1号
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森、他:内科外来のフットケア例南予医誌 Vol.13 No. 1 2012-47- 足のアセスメントは医師が行うのが理想ではあるが,外来診察時に靴下を脱いで足の観察をする時間が取れないのが現状である。今回の事例は患者本人の訴えによりフットケアを開始したが,看護師が看護としてフットケアを実施しながら患者とスキンシップを図り,コミュニケーションをとることで日常生活上の情報を収集し,患者を理解することができた。このような看護力を活かしたケアを継続することで皮膚潰瘍が改善した事例である。 患者の自己管理能力を向上させ,QOLが低下しないよう予防的ケアの指導を行い,足のケアだけでなく糖尿病を持つ個別性を持った「人」としてのケアができたと考えている。図3.血漿血糖とHbA1cの推移0501001502002503002009年6月2009年8月2009年10月2009年11月2009年12月2010年2月2010年4月2010年6月2010年8月2010年10月2010年12月2011年2月2011年4月2011年6月2011年8月2011年10月血糖(mg/㎗)024681012HbA1c(%) HbA1c 皮膚潰瘍 血糖 (図3)血漿血糖とHbA1cの推移

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