南予医学雑誌 第13巻 第1号
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南予医誌 Vol.13 No. 1 2012-18-いかは,家族だからこそ亡くなった人らしさを出せる行為である。日々のチーム活動の中で患者・家族と十分なコミュニケーションをとり,信頼関係の構築ができていれば自然に声掛けができ,家族の望む満足度の高い看護につながると思われる。Ⅴ.結 語 死後の処置に際し,家族参加の意思確認を必ずしている看護師は少なく,時と場合により判断していることが多かった。また家族と一緒に処置をしたことのない看護師は一緒にしたいと思わないことが多く,一緒に処置を行うことを望んでいる家族との気持ちにはずれがあることがわかった。Ⅵ.参考文献1) 谷美行,萩原桂,工藤静子,他:エンゼルケアへの家族参加に関する看護師の意識調査. 日本看護学会論文集:看護総合 2006; 37: 289-291.2) 金木美何,金児絵里子,宮川知里,他:死後の処置へ家族が参加することに対する看護師の意識. 日本看護学会論文集:看護総合 2005; 36: 166-168.3) 神谷真弓,前川緑,山田恵子:エンゼルケア 研究で変わった私たちのケア.看護学雑誌 2007;71(4):329-332.4) 小島重子,成政美香,浦本真樹,他:家族の「死後の処置」参加に関する調査研究. 日本看護学会論文集:看護総合 2000; 31: 133-135.5) 小林光恵:伊藤茂「ご遺体の変化と管理」を読み終えて 照林社,東京, 2009.

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