南予医学雑誌 第13巻 第1号
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南予医誌 Vol.13 No. 1 2012-16-ショックをうける」や,「時間がかかる」「看護師が行うべき」との意見が多かった(表2)。 家族と一緒に処置を「しないほうがよい」と答えた21人(7%)を経験年数ごとに比較してみると,1年未満0人,1~3年1人,3~5年0人,5~10年5人,10~15年5人,15~20年2人,20年以上8人で,10年以上が71%いた。8 .家族と一緒に行った処置は,「清拭」「着替え」「化粧」が多く,「詰め物」を行っている人は少なかった。9 .家族と一緒に処置を行った時の家族の反応・印象では,「清拭・着替え時は泣いていたが,故人に対し『がんばったね』という言葉が聞かれ,死への受容ができている印象を受けた」や「退院後に一緒に処置をさせてもらって良かったとの言葉をいただいた」などがあった。10 .今後の処置に対する要望には,グリー(表2)処置を一緒に行うことをどう思うかの理由�(複数回答)【したほうがよい(85人)】家族の死の受容につながる50最後の別れの時間となる47家族の希望を叶えられる45家族が参加するのは自然な行為40家族に悔いが残らない27患者さん自身も望んでいるのでは24患者家族には知る権利がある11その他 1 【しないほうがよい(21人)】気を遣ってやりにくい13刺激が強い10処置終了後に時間を作ればいい 9その他 9外傷が激しいとショックを受ける 6時間がかかる 6看護師が行うべき 4病んだ体をみせたくない 4緊張する 3(表1)家族参加の意思確認の理由(複数回答)【必ずしている(50人)】先輩からの教えだから16院内看護基準にあるから14授業・研修で習ったから13その他12無回答1 【時々している(107人)】家族背景や患者とのかかわりをみて判断する84家族の精神状態をみて判断する50患者の身体的損傷の程度による22声をかけたが断られた16忙しい時間帯はしない11その他2 【していない(151人)】精神的苦痛を考慮する74家族とケアを行う環境が整っていない51その他32看護師が行うべき処置である24化粧道具がない3

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