南予医学雑誌 第18巻
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南予医誌 Vol.18 No. 1 2017-28-【意思表示】救急隊活動中,傷病者の娘から数年前にDNAR要請の文書を作成したとの供述があったが,書面はそこにはなく確認できず(娘からもCPR非実施の申し出あり)。【対 応】オンラインメディカルコントロールを受け,CPRのみ実施し医療機関へ搬送。考 察 CPA(心肺停止)は救急隊が遭遇する最も重篤な状況であるが,一定の率で蘇生され社会復帰できることが知られている。例えば,平成27年中の目撃された心原性心停止患者2.4万人の1ヶ月後の社会復帰率は,バイスタンダーCPRがあった場合で11.7%あったという7)。CPA傷病者それぞ(表3)市立八幡浜総合病院で運用中のDNAR要請のための用紙

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