南予医学雑誌 第16巻
33/118

高村、他:当院におけるMRIの進化と3テスラ画像南予医誌 Vol.16 No. 1 2015-31-(図5)いSNRがメリットとなり薄いスライス厚による高分解能画像が得られる(図5-C,D,E)。高磁場でのデメリットとされている腹部など磁化率の異なる組織ではRF磁場の不均一性が増強されるが6),これらについても改善され,撮像に苦慮するアーチファクトは見当たらない。MRCPでは3テスラは1.5テスラ装置よりCNR(contrast to noise ratio:コントラストノイズ比)に優れているため正確な膵管の評価が可能となっている。Dynamic-MRI,および Gd-EOB-DTPAは息止め時間が短くなり,高解像度と薄いスライス厚を得て検査の成功率が上がったことが最大の利点であり,現在はほぼ全例が3テスラでの検査となった。■骨盤腔…高いSNRにより高精細画像が得

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る