南予医学雑誌 第15巻
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井上、他:放射線治療による腫瘍崩壊症候群例南予医誌 Vol.15 No. 1 2014-61-(図2)放射線療法4Gy行い腫瘍崩壊症候群後の腹部CT。赤丸の図1と同部位の腫瘍は放射線療法施行前に比べ縮小している。(図2)放射線療法4Gy後の腹部単純CT(表2) 放射線療法2日前の検査値(表2)放射線療法2日目の検査値WBC 9200 /μlNeutro85 %Eo0 %Lymph 12 %RBC 341×104 /μ lHb11.1 g/dlHt32.1 %Plt5.9×104 /μlT-Bil3.8 mg/dlAST 162 U/lALT 84 U/lChE205 U/lLDH 515 IU/lALP 1242 IU/lγ-GTP 166 IU/lBUN 51 mg/dlCr 3.19 mg/dlTP 5.5 g/dlAlb3.5 g/dlNa 134 mmol/lK 5.0 mmol/lCl94 mmol/lCRP 16.93 mg/dlCa10.0 mg/dlP8.8 mg/dl尿酸16.2 mg/dlのアルゴリズムが提示された。TLSリスク評価は,血液検査上のTLSの確認,疾患毎によるリスク,腎機能によるリスクで評価される。高尿酸血症,高カリウム血症,高リン血症のうち2つ以上認められる場合,血液検査上のTLSとして高リスクに分類され,1つ以下の場合は低リスクとされる。低リスクの場合は疾患毎のリスクに照らし合わし,腎機能でリスクの上乗せを評価する。低リスクの腫瘍では,腎機能障害があ

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